厚切りジェイソンを非難する投資家は危機的だ 他人の儲け話にすぐ乗りたがる人の深刻盲点

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マーケティングの世界では、あまりに少数の意見は、あえて数値に入れずに計算する場合があります。あまりに少数すぎるため、変数の出現率が予測できないためです。目立ちたい、そのブランドが嫌い、など意図的にそうした言動をしている人もいるかもしれません。

にもかかわらず、そうしたマイノリティの変数的な発言を信じて、一攫千金を狙い続けた投資家が失敗してしまうのは、ある意味当然のことなのです。

長期運用は個人投資家が取るべき戦略の王道

世界有数のビリオネアのウォーレン・バフェットは、10代から投資を始めていますが、資産が急激に増えたのは60歳を超えてからのことです。それまでは、地道に複利効果によって資産を伸ばしていったのです。

資産は一晩で築けるものではなく、時間と忍耐が必要だというわけです。逆を言えば、忍耐力のない人が投資に参加すると、悲惨な結果が待っています。

そういった投資家は感情的な投資判断をしがちなため、上昇相場で高値をつかまされ、下落相場で手放してしまいます。そして、痛い目に遭った後で、投資なんて二度とごめんだと懲りて退場してしまいます。そうなれば、本来ならば多くの資産を株式投資で築けたかもしれないのに、今後のすべてのチャンスを失ってしまいます。

株式投資の適性があるかどうかは、最初のうちは誰にもわかりません。であれば、時間を味方につけて投資リスクを低減させて長く続けたほうが、チャンスが広がります。

偶然投資をやってみた結果、バブルに乗ることができて億を稼ぐ資産家になった人は数多くいます。そうしたバブルに乗るためにも、長期運用は個人投資家が取るべき戦略の王道です。

結果として、値上がり益と配当益をどちらも再投資することで、株式投資で大きな資産を作る、という目的が達成されるわけです。

上岡 正明 経営者・個人投資家

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かみおか・まさあき / Masaaki Kamioka

1975年生まれ。3歳で母親を失い、小学校から家出を繰り返す。それも警察に保護されるまで誰も探しに来ない寂しい幼少期だった。放送作家を経て、27歳で株式会社フロンティアコンサルティングを設立。200社以上の企業ブランド構築を行う。一方で、元手200万円でスタートした株式投資では、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえながら独自の手法を確立し、投資歴25年で資産6億円に到達。MBAを保有し脳科学の研究も行っている。『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『最強の高配当投資』(SBクリエイティブ)など著書多数。「チャオ!」の挨拶から始まるYouTubeチャンネルは登録者数26万人に上る。

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