不登校の子に「なぜ?」と聞いてはいけない理由 親がしてしまいがちな誤った対応
子どもが不登校をしたとき、まわりの大人がついやってしまう「不登校の原因探し」。じつはこれ、不登校の子どもたちをよりしんどい気持ちにさせてしまう場合があることをご存じでしょうか。「不登校の原因探し」をする前にすべきことは何か、不登校経験者と専門家の語りから考えます。
大人がついやってしまう「不登校の原因探し」
長期休み明けの今、新たに不登校になる子どもがいます。そんなとき、まわりにいる大人がついやってしまうことがあります。「不登校の原因探し」です。親からすれば、わが子が何に困っているのかを知りたいでしょうし、それが解消できるものならば払拭したいと考えることも当然です。ただし、ここに1つの「落し穴」があります。不登校の原因は複数重なっている場合もあれば、これといった原因が不登校中にわからない(または後々にわかる)場合もあります。また、原因を探す行為自体、「今のままではダメだ」という負のメッセージを子どもに送ることになってしまう場合もあります。何より、原因を取りのぞけば、再び学校へ行けるようになるともかぎりません。したがって、親や先生がよかれと思って「不登校の原因探し」をすること自体、子どもを傷つける可能性があることに注意が必要です。では、「不登校の原因探し」ではなく、何をすればよいのか。不登校経験者と専門家の語りから考えます。