「オンライン商談」話し方のクセが強烈に出る原因 改善のコツとオンライン商談の2つのポイント

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対面商談では、相手が目の前にいるため、うなずいている様子や、眉をひそめる様子から、顧客の理解度がわかり、説明のペースを調整していたかと思います。しかし、オンライン商談では、画面の先の顧客の反応がわかりづらいため、つい自分のペースでプレゼンを進めがちです。

対面商談であれば、印刷した紙資料をめくりながら話を聞いているため、理解が追いつかなかった時は、顧客自身が自分のペースで資料をめくって前のページに戻って内容を再確認することができました。

しかし、オンライン商談ではこれができません。顧客の理解が追い付いていないのにどんどん先に進むと、前後のつながりがわからなくなり集中力が切れてしまいます。結果、プレゼン途中で迷子になってしまいやすいのです。

このような状態を防ぐために、全体の話の構造が見えるようにすることをお勧めします。ポイントは、以下の2点です。

オンライン商談のポイント2点

●1. 最初にアジェンダを説明する

提案資料の最初のページにアジェンダのスライドを用意し、そのスライドを見せながら、「今日はこのような流れでお話をします」と伝えることで、プレゼン全体の構造を見せてあげましょう。

●2. パートの切り替わりのタイミングで、アジェンダを再登場

さらに、パートが切り替わる時に、再度アジェンダスライドを登場させます。英語ではこれをディバイダ(divider)といいますが、日本ではあまりなじみのない言葉なので、弊社ではわかりやすいように「中(なか)アジェンダ」と呼んでいます。

(本書より抜粋)

この時、今から話すパート以外をグレーアウトしておき、「ここまでは~という話でしたが、ここからは~という話をします」と伝えることで、「今まで何の話をしていて、今どの地点にいて、この後どれくらい話があるのか」がクリアになるため、顧客が迷子になることもなく、きちんと腹落ちした上で次の話を聞いてもらいやすくなるのです。

城野 えん 営業コンサルタント/株式会社JOENパートナーズ代表取締役

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じょうの えん

上海出身、4歳から東京在住。慶應義塾大学商学部卒業後、グローバルIT企業に営業職として入社。新卒2年目に新製品受注件数1位を達成。社内最年少でシンガポール駐在員となり、東南アジア地域でのパートナー企業開拓や新規顧客開拓を担当。帰任後に国内外のパートナー企業との協業立ち上げに従事し、企業研修・コンサルティング事業で起業。翔泳社が運営するWEBメディア「SalesZine」にて、コラム記事を連載中。ホームページはこちら

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