超強力!「iPhone 14」は大ヒットの予感しかない 4800万画素の実力は?発売前の実機をレビュー
音楽再生時も、小さなアルバムの画像と、その色とマッチした音楽再生を表すアニメーションが表示される。この領域を長押しすると、再生コントロールが現れ、一時停止や曲送り・戻しができる。音楽を再生しながら、AirPodsを接続すると、一時的にAirPodsの接続とバッテリー残量の表示を行い、再び音楽再生の表示に戻る。
このように、表示の優先順位を考えて自動的に表示を切り替えてくれる賢さを併せ持つ。現在は標準アプリや、音楽再生・通話などのアプリで利用できるが、今後リリースされるiOS 16のライブ通知のAPIに対応するアプリは、自動的にDynamic Islandでの表示に対応するようになる。
Proモデルのディスプレー
iPhone 14 Proシリーズは引き続き、有機ELの全面ディスプレーが採用される。サイズはそれぞれ6.1インチと6.7インチで同じだが、ディスプレーの向上は最も大きなニュースの1つといえる。
いずれのモデルもピクセル数がわずかに増加し、ピクセル密度が458ppiから460ppiに増加する。加えて、HDRコンテンツ表示時のピーク輝度は1200ニトから1600ニトへ明るくなる。さらに屋外でのピーク輝度は2000ニトまで上がる。iPhoneで撮影する写真やビデオは基本的にHDRコンテンツとなるため、屋外で写真やビデオを撮り、それを確認したい場合、視認性は格段に良くなっていた。
さらに、リフレッシュレートを可変させるProMotionも進化し、常時点灯ディスプレーに対応した。これまで最低24Hzだったリフレッシュレートを1Hzまで低下させることで、低照度で常時表示していても、消費電力を大幅に抑えることができるようになった。
前述のDynamic Islandも、流麗なアニメーションのためにディスプレーのコントロールが重要になる。一方、当然ディスプレーのコントロールを頻繁に使ったり、常時点灯させればバッテリー消費が激しくなる。その問題を解決するために、Proモデルに搭載したA16 BionicにDisplay Engineを搭載して対処している。
その点で、今回のディスプレーのアップグレードは、チップレベル、そして画面のデザインのレベルから恩恵を受けている、非常に贅沢なものだった。
もう1つ、Proモデルに与えられている優越として、4800万画素クアッドピクセルカメラがある。こちらも、Androidスマートフォンですでに採用された例がある、4つのピクセルを1つのピクセルとして信号を取り出すことで、光学的な画質向上、暗所性能の向上を図るものだ。
ここに先述のPhotonic Engineを用いてコンピュテーショナルフォトグラフを仕上げるため、昨年のiPhone 13 Proと比較しても、明るいところから暗いところまで、総じて高い描写力を誇る写真を撮影することができた。
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