「インスタを参考にした家」がイマイチになる必然 「すてきな断片」を寄せ集めると残念なことに
家づくりのゴールは、あくまで「幸せな暮らし」
せっかく家を建てるなら、人に自慢できるようなおしゃれな家にしたい。そう考えて、注文住宅を選ぶ人は、多いのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかりますが、私の経験からいうと、「おしゃれな家」を目標として家づくりを行うと、できあがるのはほとんどの場合、快適性を欠き、住みづらく、後悔の多い「不幸な家」です。
そして残念ながら、生涯の長きにわたり、その現実と向き合っていくことになります。
なぜ、おしゃれな家を目指すと家づくりで失敗しやすいのか。それは、「見た目のおしゃれさ」はあくまで家の構成要素の1つにすぎず、家づくりの本質に据えるには力不足だからです。
私が思う家づくりの本質は、たった1つ。
「そこで末永く、幸せに暮らせる家をつくること」しかありません。
さて、あなたにとって「幸せな暮らし」とは、なんでしょう。広い庭があると幸せ。家族が一緒にくつろげる場所があると幸せ。自然を眺めながら暮らせれば幸せ。趣味の空間があれば幸せ。人によりさまざまでしょうが、きっと幸せな暮らしを構成する要素は、1つではないはずです。
そうした複数の「かなえたい暮らし」を1枚の絵に落とし込むように、間取りやデザイン、外観といった要素を組み立てていくのが、幸せに暮らせる家をつくるためのゴールデンルートであるというのが私の考えです。
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