「浮気相手は親友」39歳シンママが婚活を始めた訳 離婚、婚約破棄を経て、新たな出会いを探すも…

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「何だか結婚を避けているようなところがあるんですよね。もしかしたら、深く付き合うようになって、私は結婚相手としては違うと思ってきているのでしょうか?」

ふみかが不安を口にするようになったので、私は「それも含めて、ざっくばらんに気持ちを聞いてみたらどう?」とアドバイスをした。結婚する気もないのに付き合いを続けていては時間が無駄になるし、お互いのために良くない。また、腹を割って本音で話せる関係でなければ、到底結婚までは進めない。

すると、ふみかからこんな連絡が来た。

「どうして結婚の具体的な話をすると、逃げ腰になるのか。『もしかして、私は結婚相手としては違うと思い始めている?』と、単刀直入に聞いてみたんです」

すると、彼の答えは意外なものだった。

過去の別れのトラウマで自信喪失

実は、半年前にお見合いした女性にプロポーズをし、相談所を成婚退会した。双方の両親へのあいさつを済ませ、婚約指輪も贈った。ところが、そのあとに、『この結婚は取りやめたい』と女性が言ってきた。理由もまったくわからないままに一方的に連絡を断たれ、振られてしまった。

「いきなり三行半を突きつけられたようで、としやさんとしては、男としての自信を失ってしまったというんです。それがトラウマになっていて、どうしても結婚の話が具体的に出てくると、尻込みしてしまう自分がいるというのですね」

そこで、私はふみかにこんなアドバイスをした。

「まずは、彼に『私と前の女性はまったく別の人間だ』というのをお伝えしましょうね。そして、『私は、あなたのことを大切に思っているし、好きだし、結婚を真剣に考えています』という気持ちを、真摯な言葉で話してみたらどうかしら」

すると、そこから1週間経って、ふみかからこんな連絡が来た。

「としやさんが、『真っ直ぐに気持ちを伝えてくれてありがとう。僕が臆病だった。これからもっと具体的な結婚の話をしていって、一緒に成婚退会しよう』って、言ってくださったんです」

そして、ふみかは続けた。「彼の過去や気持ちがわかったので、私ももう焦りません。じっくりと彼のことを見ていきたいし、結婚の話をしていこうと思います」。

この2人が成婚退会していく日は、近そうだ。

こんなケースもある。

「思ってた以上に、前のことがトラウマになっているようです」

「面談をお願いしたい」と連絡を入れ、事務所にやってきたゆきお(41歳、仮名)が、大きなため息をついた。ゆきおは、1年ほど前に成婚退会をしたのだが、入籍してからの結婚生活は半年も持たず離婚となった。

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