休職したのに「うつがよくならない」納得の理由 体も心も「休むこと」に慣れるのに時間がかかる

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休んでいるあいだにすべきこと:心療内科医 鈴木裕介氏より

usaoさんも休職に入ってから、より調子が悪くなったと書かれていましたが、「休むこと」にからだと心が慣れていくまでにも、それなりに時間がかかるものです。とくに、「早くちゃんと回復しなきゃ」という気持ちが強すぎる人ほど、「なかなか治らない自分」を責めてしまい、うつが長引いてしまうことがあります。

お休み中にやるべきことは、「自分のニーズ(要求)を見つけること」だと思います。自分のニーズがわからないと、ずっと他人の要求に応えつづけてしまい、身も心も疲れ果ててしまいます。

だから、同じことを繰り返さないように、ほかの人からの要求がないところで、もう一度自分の中にあるものを見つけ出してあげたいのです。食べたり、ごろ寝したり、遊んだり、そういう動物的な欲求をみつけて、満たしていきます。できれば「誰の役にも立たないこと」のほうがよかったりします。

時にはしっかり休むことが重要

『今のわたしになるまで〜うつと向き合った1年間の記録』(大和書房)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「しんどいなら休むべき」。そういわれても、働く人にとって、休職や退職を選ぶのはハードルが高いことです。しかし、長い人生の中で、時には休むという選択をすることも必要なのかもしれません。

「何もないのに涙が出る」「今まで普通にできていたことができなくなる」「毎日がしんどい」……もしもそう感じることがあったら、自分の心や体が発しているサインに目を向けてみましょう。

usao 小学校教員

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うさお / usao

1991年大分県生まれ、福岡県在住の小学校教員(非常勤)。Twitter(@_usa_ooo)に不思議な生き物「うさお」が登場する「usao漫画」や日常生活を描いた「なんでもない絵日記」を掲載し、大きな話題に。『usaoの先生日記』『usao漫画』『usao漫画2』『なんでもない絵日記』がある。好きな食べ物はカレーライス。好きな時間は大切な人たちのとなりにいるとき。あとは寝ているとき。将来の夢はアトリエをひらき、たくさんの人を笑顔にすること。

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