【産業天気図・海運業】一瞬の“暴落”から大回復。05年度も高収益謳歌で『晴れ』

年末年始の海運市況は、ジェットコースターだった。鉄鉱石を運ぶ大型撒積船(ケープサイズ)の市況は史上最高の10万ドルをつけた後、半値の5万ドルに急降下。同じくVLCCはWS(タンカーの運賃指標)が空前の350に駆け上がり、次の瞬間、5分の1のWS70に転げ落ちた。
 文字通りの“大暴落”。ついに中国ブームの終焉か−−「中国は6カ月もの鉄鉱石の在庫を貯め込んでいる」という噂まで飛び交った。ところが、年が明けると、ケープ市況は再び8万ドル台に回復し、VLCCもあっさりWS150にまで戻してしまった。
 こうなると「やはり中国は当面、崩れない」という強気派が全面復活。そもそもVLCCの損益分岐点はWS65前後とされるから、今の水準なら笑いが止まらない。
 そして、売り上げ構成比が最も高いコンテナ船部門。現在、主力の北米航路の値上げが行われているが、3月以降の消席率(能力に対する契約率)は90%を超え、最低、コスト増分に見合う値上げは実現しそう。日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手3社は05年度も04年度並みの高収益が“保証”されることになる。
【梅沢正邦記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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