幼いわが子に「人工呼吸器つけ延命か」親の決断 漫画「おうちに帰ろう」第5話

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『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう』©永井 康徳・ミューズワーク(ねこまき)/主婦の友社

亡くなるときは、病院で苦しみながらでなく、できれば住み慣れた場所で、自分の好きなように、楽に後悔せずに逝きたい――。そう願う人も多いのではないでしょうか。

ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう
『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

愛媛県で在宅医療を始めて20年のたんぽぽ先生こと永井先生とスタッフは、患者さんと家族に寄り添い、一緒に悩みながら、最期までどう過ごすかを、つねに考えているといいます。

そんな患者さんとの実話、『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 さいごはおうちで』に続く、第2弾『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう』。今回は、新しい研修医2名も加わり、多職種のスタッフが連携する在宅医療について、実際のエピソードのマンガとともに深めていきます。

本稿では同書から一部を抜粋し、乳幼児の頃から重度の障害があった子どもさんの両親が悩み葛藤しながらも、わが子に人工呼吸器をつけるという決断を下し、自宅で過ごせるようになるまでのお話をお届けします。在宅医療=高齢者だけではないという現実があります。

この記事の漫画を読む(11ページ)
永井 康徳 医療法人ゆうの森理事長 たんぽぽクリニック医師

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ながい やすのり / Yasunori Nagai

2000年に愛媛県松山市で在宅医療専門クリニックを開業。職員3人、患者ゼロからスタートする。「理念」「システム」「人財」において、高いレベルを維持することで在宅医療の「質を高めること」を目指してきた。現在は職員数約100人となり、多職種のチームで協働して行う在宅医療を主体に入院、外来診療も行う。2012年には市町村合併の余波で廃止となった人口1100人の町の公立診療所を民間移譲した。このへき地医療への取り組みで、2016年に第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞を受賞。全国での講演会や専門職向けの研修会など、在宅医療の普及に積極的に取り組んでいる。

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ミューズワーク (ねこまき)

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2002年より名古屋を拠点にイラストレーターとして活動を開始。コミックエッセイをはじめ、犬や猫のゆるキャラマンガ、広告イラストや、アニメも手がけている。ねこまきとの共著に70万部超の大ヒット「ねことじいちゃん」シリーズ(KADOKAWA)や、心がほっこりする「トラとミケ」シリーズ(小学館)など人気作品が多数ある。

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