言ったことのある親御さんは大変多いのではないでしょうか。
やるべきこととは勉強や宿題のことが多いのですが、とにかくそれらを終わらせてから、遊びなさいという趣旨の言葉がけです。
もちろんこの言葉がけをしても、子どもが素直に従っているのであれば問題ないと思いますが、大抵は嫌々ながら「やるべきこと」をやります。その結果、パフォーマンスが大きく落ち、10分で終わる作業が1時間もかかるというケースもあるとも聞いています。
食事で言えば、「嫌いなものは先に食べてしまいなさい。大好きなおかずは嫌いなものを食べてからにしなさい」と言っているようなものです。果たして楽しく食事ができるのか疑問です。
そこで、こう言い換えてみましょう。
子どもはかなり驚くと思います。そこで、すかさず「やらなければいけないことは後でやればいいよ。その時間は大丈夫だよね」と伝えておきます。
優先順位を話し合い、子どもに判断させる
しかし、「こんなことをしたら、やりたいことばかりで、やらなければならないことはやらなくなってしまいます」という声が親御さんから出てきます。確かにそのようなことが起こるかもしれません。その際は、次のような話し合いをします。
①先にやるべきことをやってから、やりたいことをやる
②やりたいことをやってから、やるべきことをやる
この2つのうちどちらが自分として望ましいかを話し合い、どちらにするかは、子どもが自分で判断します。
②で失敗してきていることは本人にもわかっているでしょうから、かなりの確率で①のほうをやってみたいと言うと思います。子どもが自主的に判断をして実行するわけですから、遂行する可能性は高いということです。
以上、子どもの意欲を減退させる5つのNGワードについてお話ししてきました。
NGワードには、「子ども側の視点で考えず、親側の視点で見ている」という特徴があります。
親は立場的にどうしても、子どもを動かしたいと思いがちです。しかし、意欲的に行動するようになるためには、子どもの心が動かなければ体は動きません。つまり子ども側の視点に立った言葉が必要になるということです。
言葉のちょっとした使い方で、子どもは大きく変わることがあります。日常使う言葉を少し変えてみると、意外な発見もあると思います。ぜひ参考にしてみてください。
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