子どもの意欲を減退させる5つのNGワード
一見、この言葉は、子どもの自主性を育む言葉のように聞こえます。ところが、内向的な子の場合や、やりたくないことが対象の場合は、この言葉は、突き放された感覚を与える場合があります。
「自分のことは自分でやる」は大切なことです。しかし、子どもはなかなか行動できないから困っているわけであり、行動を促す言葉を投げかけられたところで、何の効果もありません。
もちろん子どもが自らやりたいことは、何も言わずとも行動しますが、親が子どもにやってもらいたい行動は、大抵の場合、“子どものやりたくないこと”です。
ですから、このような場合には、次のような言葉に言い換えてみてください。
「一緒に…」というフレーズを、筆者は「勇気を与える魔法の言葉」と呼んでいます。この言葉によって、はじめの一歩を踏み出すきっかけを与えることもできるからです。
もちろん、毎回一緒にやる必要はありません。子どもが自分で動けないときがあれば、「一緒に」というワードを使ってみてくださいということです。
例えば、片付けをしなさいと何度言ってもやらない場合、一緒にやろうと誘うのです。子どもが乗ってこないこともあると思います。それでも構いません。その場合は、親が一人で片付けていきます。
しかし大切なことは、「一緒にやろう」という言葉を使ってから行うことです。すると何度か繰り返していくうちに、子どもが一緒にやるようになったり、その後、自分で行動するようになっていきます。
「頑張ってね」という言葉は、社交辞令の一種として使うことがあります。そのような使い方は、何の問題もありませんが、子どもに自主的に行動させる場合の言葉としては、適切であるとは思いません。
そもそも、「頑張る」とはどのような意味でしょうか。具体的な内容がよくわかりません。単なる精神論としての“頑張る”という声かけであれば、子どもが具体的に行動できないのも無理はありません。
もしどうしても「頑張りなさい」という言葉を使いたいときは、こう言い換えてはどうでしょうか。
いかがでしょう。ぐっと雰囲気が変わりませんか。
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