平気で「子どものやる気をそぐ親」5つのダメ発言 「自分でやってごらん」もかなりイマイチ

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子どもの意欲を減退させる5つのNGワード

(1) 「自分でやってごらん」

一見、この言葉は、子どもの自主性を育む言葉のように聞こえます。ところが、内向的な子の場合や、やりたくないことが対象の場合は、この言葉は、突き放された感覚を与える場合があります。

「自分のことは自分でやる」は大切なことです。しかし、子どもはなかなか行動できないから困っているわけであり、行動を促す言葉を投げかけられたところで、何の効果もありません

もちろん子どもが自らやりたいことは、何も言わずとも行動しますが、親が子どもにやってもらいたい行動は、大抵の場合、“子どものやりたくないこと”です。

ですから、このような場合には、次のような言葉に言い換えてみてください。

「自分でやってごらん」→ 「一緒にやろう」

「一緒に…」というフレーズを、筆者は「勇気を与える魔法の言葉と呼んでいます。この言葉によって、はじめの一歩を踏み出すきっかけを与えることもできるからです。

もちろん、毎回一緒にやる必要はありません。子どもが自分で動けないときがあれば、「一緒に」というワードを使ってみてくださいということです。

例えば、片付けをしなさいと何度言ってもやらない場合、一緒にやろうと誘うのです。子どもが乗ってこないこともあると思います。それでも構いません。その場合は、親が一人で片付けていきます。

しかし大切なことは、「一緒にやろう」という言葉を使ってから行うことです。すると何度か繰り返していくうちに、子どもが一緒にやるようになったり、その後、自分で行動するようになっていきます。

(2)「頑張りなさい」

「頑張ってね」という言葉は、社交辞令の一種として使うことがあります。そのような使い方は、何の問題もありませんが、子どもに自主的に行動させる場合の言葉としては、適切であるとは思いません。

そもそも、「頑張る」とはどのような意味でしょうか。具体的な内容がよくわかりません。単なる精神論としての“頑張る”という声かけであれば、子どもが具体的に行動できないのも無理はありません

もしどうしても「頑張りなさい」という言葉を使いたいときは、こう言い換えてはどうでしょうか。

「頑張りなさい」→「楽しんでいこう」

いかがでしょう。ぐっと雰囲気が変わりませんか。

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