妻の「借金800万円発覚」で夫が深く反省した理由 金融リテラシー高め夫に欠如していたある感覚

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「収入の開きとお小遣いの額は関係ありません。由香さんがいくら必要なのかが大事。丸山家は夫婦合わせると月90万円の収入がある。夫婦のお小遣いが15万円で収まるのだったら、やっていけます。そのため必要額を由香さんも取って平気です」

「由香さんが20万円使って、武さんが2~3万円だと話が別となりますが、そうではない。ここでは武さんが納得できるかが決め手となりますね」

「夫婦同一財布」のイメージを読者もつかめただろうか。

家族マネー会議のすすめ

しかし、「待てよ」という思いがよぎる。夫婦それぞれのマネーリテラシーは異なる。より詳しいほうが主導権を握ることにならないだろうか。

例えば富岡家。借金に走る妻は、残念ながら支出管理も緩い上に、家計簿も継続してつけられない。一方の僕は、家計簿アプリを導入したり、エクセルで支出を記載したりしている。さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を満額使い倒す。その他、余剰資金ができると株式投資や暗号資産にも振り分けている(近い将来、マネー実践本も出したい)。YouTubeで日夜、関連情報も収集しており、マネーリテラシーは高いと自負する。

横山さんは、ご自身の家族で実践している「家族マネー会議」を富岡家で開催することをすすめてくれた。

しかし、こんな妻と僕のマネー会議が成り立つのか。不安を口にすると、横山さんは言った。

「配偶者のどちらかが一方的に高い位置にあると、相手の腰が引いてしまいます。だとすると、下りていってあげればいい」

確かにそうだ。上下があったままでは、上が下に意見を押しつけることになる。僕には「下りていく」という発想がなかった。

取材の最終盤、夫婦の金銭感覚のずれについて横山さんに聞いてみた。かなり節約志向でケチの部類に入る僕と、あればあるだけ使いたがる妻。コンビニでの買い物を避けている僕と、「○○プレミアム」がお気に入りの妻。家族での外食は少なくしたい僕と、日曜日の朝から子連れでファミレス朝食を楽しみたい妻。我が家は結婚10年超で、これぐらいの開きが出ている。

「結婚当初はそんなに違わなかったのが、結婚期間が長くなると差が出る傾向にあるように感じますね。それは『あの人に任せればいい』となってしまうからでしょう」

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