要領よく仕事をこなす人の「ホウレンソウ」のコツ 同じ報告しても質問攻めに遭う人遭わない人の差

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心理学ではこれを、プライミング(呼び水)効果と言います。

「効く」と聞かされて薬を飲んだ場合と、薬と知らないで飲んだ場合の効果の違いに関する実験が有名ですが、ビジネスでも、自信があるという暗示を最初にかければ、相手からはポジティブな反応が返ってくるものです。

あえて自信満々にふるまうことで、相手の反応をポジティブなものにし、自分自身の追い風にすることができます。裏を返せば、わざわざ自分から逆風を作りだして、無用な労力や時間をかけるような愚をおかす必要はないのです。

同内容の報告でも自分がすると質問攻めに遭う理由

02 流れるような説明をする

同じ内容の報告でも、あの人がするとスムーズなのに、自分がすると質問攻めに遭う……そんな経験はありませんか?

多くの場合、その原因はあなたの「たどたどしい」説明にあります。

詰まりながらの説明は自信がない印象を与え、相手を不安に陥れます。その不安が重箱の隅をつつくような質問に変わり、話の内容とは無関係なあら探しをされてしまうのです。これでは目的が達成されないばかりか、あなたの信用にかかわります。

流れるような説明をするには、2つのコツがあります。

①「森」→「木」→「枝葉」の順で話をする
(森=話の全体像/木=話のポイント/枝葉=詳細な説明)

あなたが話したいこと、つまり「枝葉」から話しはじめるのではなく、まずは全体像(森)を話すことで相手の頭のベクトルを方向づけ、話のポイント(木)を説明して概要を理解させ、続いて詳細説明(枝葉)に入るのです。これができると、思った以上にスムーズにホウレンソウができます。

②事前に「開始のセリフ」と「説明と説明の間のセリフ」を決めておく

開始のセリフとはつまり、「あのー、えっと」で話しはじめずに、最初の一言目からズバリと話題に入るということです。

説明と説明の間のセリフとは、森と木、木と枝葉の説明をつなぐ接続詞です。「しかし」なのか「具体的に言うと」なのか、論理の展開をスムーズにするための接続詞を事前に決めておくと、上司やクライアントを前にしても緊張せずにホウレンソウができます。

小さなことと思うかもしれませんが、こうしたことの積み重ねが、あなたの印象を作るのです。

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