相手を慮って、まじめにおうかがいを立てた結果、ホウレンソウがままならない、などということは、決してあってはなりません。 むしろ上司には、「自分のたった3分の話を聞くことほど大事な仕事はない」というスタンスで臨むくらいでOKです。チャットツールを使っている組織なら、一方的に送付してしまうのも手です。
もちろんそのためにはホウレンソウする内容を吟味し、どうでもいいことには、時間をとらせないというマナーが必要です。
ひとたび「あいつ、いつもどうでもいいことばかり報告してくる」という印象を持たれたら、上司はあなたに時間を割かなくなるでしょう。
仕事は信用がすべて。この信用が、職場で大きな差を生むのです。
エレベーターホールで上司を捕まえる
先ほどの「3分(あるいは1分)のホウレンソウ」ですが、その実践練習をするのにちょうどいい方法があります。
エレベーターブリーフィングです。
エレベーターブリーフィングとは、スケジュールが取りにくい上司が唯一フリーになる移動のタイミングを狙い、エレベーターホールで上司を捕まえ、エレベーターを降りるまでの3分(あるいは1分)で必要な承認を得たり、責任がともなう判断を仰いだりすることをいいます。
もともとはアメリカ合衆国の大統領が核戦争などの緊急事態になったときに、エレベーターで地下のシェルターに降りるまでの3分間をいかに有効に使うか、という命題にマッキンゼー社が回答したのが語源だそうです。
3分間の基本構成は?
3分間の基本構成はこんな具合になるでしょうか。
■ 検討の選択肢を伝える
■ 判断のポイントを伝える
■ 結論を伝える
■ 確認とアクションの確認をする
その間、相手は「ウン」「ウン」とうなずいていればいい状況にするのが理想です。
ホウレンソウは、必要なときに必要なことをしっかり押さえることが何より大事。丁寧さを気にして、目的を見失ってはいけません(もちろん、エレベーターに乗っているときだけではなく、どんな状況でも実施可能です)。
上司のスキマ時間を利用して自分の仕事を片づけておくことは、回り回って上司のためにもなることですから、必要以上の遠慮は不要です。
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