2つめは、ビジネスモデルや事業ポートフォリオが変わることで、「いままでの仕事がなくなる」「仕事の内容が変わる」ということです。
「ビジネスモデルの変化」で、今までの仕事がなくなる
たとえば、銀行業界です。メガバンクも地方銀行も、窓口業務のIT化を進め、人員を削減しています。
窓口業務には従来、多くの女性行員が携わってきました。経験と知識を蓄積してきたベテランの行員は、窓口業務の縮小にともない異動を余儀なくされています。異動先の典型は、投資信託などの販売です。
これまで窓口業務に関わってきた人たちが、一定以上の富裕層もしくは準富裕層の顧客を相手に、投資信託などリスクのある商品について説明しながら販売していくという、まったく異なる業務を行うことになるのです。
金融商品の販売業務は、たんに投資信託の販売にとどまりません。
顧客との対話を通じて、顧客が抱えるさまざまな問題を把握し、必要であれば専門家の助けを借りてソリューションを提示するというような、いわゆるコンサル営業が必要とされます。
窓口業務を20年も30年も続けてきたミドル層の多くは、新しい業務に適応できず、強い抵抗感を抱くでしょう。
ビジネスモデルや事業ポートフォリオの変化によって、「今までの仕事がなくなる」「仕事の内容が変わる」ということが、今後さらに起きるのです。
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