頬が真っ赤になることがあるせいで、スーパーで行き会う見ず知らずの人から、「日焼けしたの」とか、「ご機嫌ね」と声をかけられたこともあった。私は人目を気にするようになった。皮膚科医からは、治療法は確立されておらず、発症した際の重症化を抑える方法がいくつかあるだけだと説明された。(14ページより)>
そうなった以上、リマ氏がファンデーションやコンシーラーに多くの時間とお金をつぎ込むことになったとしても、それはまったく不思議ではない。すぐ手に入るドラッグストアの商品はもちろんのこと、予算はかかってしまったものの、デパートで売られている高級ブランドもいくつか試したそうだ。仕事で交流のあったメイクアップアーティストにも助けを求めたが効果はなく、隠そうとすればするほど厚化粧になってしまったという。
ニュースキャスターとして生放送の番組に出演していたときには、プロデューサーから「顔になにかついてるよ。拭き取ってもらえるかな」と声がかかった。しかしそれは拭き取れるようなものではなく、つまりはテレビ局の強烈なHDライトの下でメイクが崩れ始め、隙間から真っ赤な「酒さ」が見えていたにすぎなかった。
あなたはかわいくない、あなたのキャリアはダメになる、あなたを見たら視聴者はチャンネルを替える、視聴率が下がってクビになる。(15ページより)>
腹が立った。では、どうするか?
こうした容赦ない現実を見せつけられたとしたら、多くの人は自信を喪失し、さらにはネガティブな思考に縛られてしまうことになるかもしれない。どこの世界でも見かける、なにかにつけて「どうせ~だから」「なぜ自分だけが」と愚痴を言いたがる人のように。
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