水泳を習うと子どもの「自己肯定感」が高まる理由 親の関わり方次第で子どもの成功体験に変化
私は、仲間のインストラクターにも同様のことを伝えています。「よくやったね」と普段のテンションで褒めるだけでは、大きな成功体験につながらない可能性があるからです。
普段通りに褒めるだけでは、子どもは「友達も25m泳げてるし、普通のことなのかな?」と感じるかもしれません。これでは、自己肯定感が急成長するせっかくのチャンスを逃してしまいます。
私は「うわー! よく25m泳げたね! 先生もめっちゃ嬉しいよ!」といった言葉で、表情を大きく使い褒めるようにしています。
自分の成し遂げた結果で他の人も喜んでくれたら、成功体験として心に残りやすく、自己肯定感の大きな成長にもつながるからです。
大人の演出次第で、子どもの今後の人生に影響を与えると考えると、大げさに褒めることを恥ずかしいなどと感じてはいられません。
また、物心ついた後「できなかったことが、できるようになる」という体験は、意外に稀有です。「自転車に乗れるようになった」「25m泳げるようになった」「逆上がりができるようになった」くらいではないでしょうか。
私は小学校1年生で初めて逆上がりができた日と、小学校2年生で初めて25m泳げた瞬間は、今でも鮮明に思い出せるくらい、ぼくの成功体験として心に刻まれています。
このときばかりは、ぜひ、頑張った結果を大いに褒め、一緒に喜んであげてください。
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