池田エライザさん「親しい人にも敬語」に至った訳 バラエティから最新出演映画『ハウ』までを語る

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そして話し合い、双方が納得できる着地点を見つける。経験してきて思いますが、イヤイヤ期のときこそ、周囲と自分の本音を共有したほうがいいかもしれません。のちの関係の、不協和音も防げますし。

ーー池田さんはもともとTwitterにアップする写真が人気で「自撮りの神」と呼ばれたりしていましたが、2020年6月にTwitterの運用を終了。いまSNSでの発信は、Instagramのみです。SNSの運用で心を痛める人もいますが、いまはどんな距離感で接していますか。

私はSNSを駆使してセルフプロデュースしていると見られがちですが、以前もいまもSNSとはほどよく距離を置くよう心がけています。

Instagramも更新頻度が少なすぎて親に生存確認されるので、更新することがあるという程度です(笑)。

人は見たいものを見たいように見ますから、印象操作をしようと思ったこともありません。こちら側が「ありのままの自分を見せている」と伝えても、「本当だ」と信じてくれる方もいれば、「ウソだ」と疑う方もいらっしゃいますし。いまは、「もっと自分を大切にしよう」というフェーズに移行しましたね。

動物が教えてくれる「無償の愛」

――池田さんは今夏公開の映画『ハウ』で、ある日突然、婚約者にフラれた赤西民夫(田中圭さん)と同じ市役所に務める足立桃子役を演じています。桃子は会社に遅刻するとわかっているのに、困っている人を助けてしまうような、心やさしい女性です。

そして今回のインタビューでは、犬のハウを演じたベック君とともに登場していただきました。池田さんは大の動物好きで、動物保護団体を手伝う活動もしているそうですが、犬と暮らした経験は。

ベックくんと池田エライザさん(撮影:梅谷秀司)

幼少期をともにすごしたのはミニチュアピンシャーといって、ドーベルマンをギュッと小さくしたような犬種です。名前はイブでした。私が父に怒られていたときのこと。ケージから突然飛び出して、父にガブッと噛みついたんです。「エライザになにをしているんだ!」という感じで怒りながら。

細くて小さいのに、身長が185センチほどもある父に、震えながらも果敢に吠えて私を守ってくれたんです。私をプロテクトしてくれる戦士だ、と感激しました。

同時に、なぜ人間は(動物が人に向けてくれるような)「無償の愛」を疎かにしてしまうのだろうとも考えさせられました。ピュアなギフトをもらったような、いまでも忘れられない思い出です。私はクリスチャンなのですが、「世のためになることをなにかしよう」と思わせてくれるきっかけにもなりましたね。

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