池田エライザさん「親しい人にも敬語」に至った訳 バラエティから最新出演映画『ハウ』までを語る

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(撮影:梅谷秀司)

私は14歳でデビューして、26歳になった今年まで10年以上、同じ事務所に所属しています。スタッフさんやクリエイターさんなどチームのみなさんとは、長年一緒にお仕事をしてきて信頼しています。私自身もチームに信頼されたいと思っているので、仕事に責任を持つのは最低限のマナーかな、と。

――責任感を持って仕事を遂行して、信頼関係を築く。一般の社会人、仕事人にも通じる考え方だと思います。その考えを実現するために意識していることは。

親しき仲にも礼儀ありということわざのように、一線を飛び越えないことです。相手が同期であっても、このセオリーは変えません。

たとえば「タメ口で話しても大丈夫かな」とか、「LINEのスタンプを送っても大丈夫かな」と、雰囲気で察知したとします。そして、いまこの関係性をスキップできると思ったとしても、飛び越えません。

私はそもそも、誰にでもタメ口でしゃべってしまうクセがあるので、だからこそ戒めとして自分に言い聞かせ続けています。タメ口という楽なツールを使って関係を築こうとすると、相手にその気持ちが透けて見えてしまい、その相手から信頼されなくなってしまうと思うんです。

長年慣れ親しんだ相手に本当は敬語を使うなんて面倒くさい! と思うときもありますが(笑)、そこはあえて敬語を使っています。これはお仕事関連の方々についてで、友達にはもちろん敬語は使いませんけれど……。

「媚びている」と言われていたときは……

――その境地に至ったのは、いつくらいのことでしょうか。

そう考えるようになり、楽になったのがここ4年ぐらいで、デビューから8年間ぐらいかかったかもしれません。

私はデビュー当時からSNSなどで「(人に)媚びている」と言われることが多かったのですが、なぜそう言われてしまうのかずっと不思議でした。先ほどもお話ししたように、こういう(濃い)ルックスの影響でそう見えるんだと、8年かかって気づきましたね(笑)。

「媚びている」と言われていた時期は、その評価を覆したくて必死でした。たとえて言うなら、体の部分を誤って使って筋トレをしていたような状態だったと思います。トレーニングは続けているのに、「なぜ身体が楽にならずに、これほど痛いんだろう」という感じでしょうか。

次ページ人は見たいものを見たいように見る、だから……
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