元ユニクロ役員が30代の悩みに本気で答えてみた 育休明けで仕事に行き詰まる女性への助言

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職場や家族と自分の時間割を共有しよう

神保:もう1つBさんにお伝えしたいことが、作った時間割は必要な相手と共有するということです。Bさんの場合は、配偶者や会社の同僚や上司と共有することをお勧めします。

職場で当日の午後になって『お迎えがあるから早く帰ります。すみませんが、この仕事をお願いできますか』などと言われても、相手は困惑しますよね。でも、Bさんが職場のメンバーとスケジュールを共有することで周囲の理解が進むと思います。

Bさん:職場のメンバーとカレンダーを共有しているのですが、仕事にお迎え時間などプライベートな用事を入れるべきではないと考えていました。でも、私が入れないことで相手に負担をかけていたのかもしれません。ただ、夫とは小さな家事をどちらが担当するかで揉めそうです……。

神保:お互いの時間割について配偶者と話し合う時間をつくってはどうでしょうか。例えば水曜日のこの時間を金曜日に変更はできないか、休日の午後はこの時間に使いたいと話し合うことで、お互いの優先したいことが見えてきます。時間は他人から奪うものではなく、出し合うものだと思います。

ビジネスにおいても時間割をコントロールできる人が集まったチームは成長します。上司も部下もそれぞれが自分の時間割を共有することで、仕事への理解が進み、結果として効率も上がるからではないでしょうか。時間割の共有は、対面でのコミュニケーションが難しいリモートワークの場合でも効果的です。

時間割のアップデートは、習い事を始めるなど日常生活のちょっとした変化にも有効です。自分がやりたいことが最大限できる時間割を見つけてください。

国分 瑠衣子 ライター

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こくぶん るいこ / Ruiko Kokubun

北海道新聞社、繊維専門紙の記者を経て2019年に独立。社会部、業界紙の経験から経済・法律系メディアで取材、執筆。趣味はおいしい日本酒を探すこと。Twitter:@8kokubun

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