元ユニクロ役員が30代の悩みに本気で答えてみた 育休明けで仕事に行き詰まる女性への助言

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神保:育休明けは慣らし保育、オムツや着替えの準備、保育園からの突然のお迎え要請など山のように対応することがありますよね。仕事の勘も取り戻さなければならない。生活が一変したのではないでしょうか。

Bさん:そうなんです。私が帰る時間は、職場ではまだ忙しい時間帯で肩身が狭いです。夫と保育園の迎えを交代し、夜まで働くこともありますが、毎日というわけにはいきません。実家も遠方で、頼ることも難しい。

私も夫もこれまでは仕事に全力投球できましたが、産後は生活がうまく回っていません。お互いイライラして衝突することも増えました。趣味や勉強のための時間もとれず、周囲と比べて焦っています。

神保:まずBさんにお伝えしたいことは、自分の時間割を作り直すことです。私がこれまで受けた相談の中でも、時間の使い方に悩んでいる方は非常に多いです。Bさんは自分のスケジュールを『出産前』『出産後』に分けて考えたことはありますか。

Bさん:出産前、出産後ですか。タスクが増えたなぁとぼんやりと思いますが、しっかりと考えたことはありません。

神保:夫婦2人だけの生活と子どもがいる生活とでは天と地ほどの違いがあります。それにもかかわらず、なんとなく出産前のスケジュールを引きずったまま生活していないでしょうか。

Bさん:そうかもしれません。育休中はまだ時間に余裕があったのでスケジュールを立てていました。ですが、職場復帰した今は計画を立てること自体あきらめています。

「24時間7日間」 時間割のポイントは

神保:私も数年前に子どもが生まれたときに、これからの自分の時間割をどうアップデートするかを考え、洗いざらい紙に書き出してみたんです。すると子どもの散歩や沐浴、寝かしつけといった育児や家事分担など予想以上にやることが増えていました。

一方で、自分のための読書の時間も確保したい。そこで優先順位をつけてGoogleカレンダーでテトリスのように何度も組み直しました。

お勧めしたいのが、24時間7日間の生活を全部紙に書き出して分析するというやり方です。具体的には、次のようになります。

次ページ多くの方が『自分の時間がない』といいますが…
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