富を築く人と勤勉でも豊かになれない人の決定差 シリコンバレー伝説の成功者が説く幸運の仕組み
「勤勉に働ければ富を得られる、十分な金を稼げる」という誤解があるようだが、たぶんそうはいかないよ。理由はいろいろある。
所有権を持たないと、インプットとアウトプットが連動するんだ。つまりその人が投入した時間や労力に比例した報酬しか得られない。給料制で働く人のほとんどは、時間を売ってその対価として報酬を得ている。
所有権を持たなければ、寝ている間は稼げない。引退後は稼げない。休暇中は稼げない。働いた時間に比例した、線形的な稼ぎしか得られないんだ。
だから事業のエクイティ(持分、株主資本)を所有できるようになろう。株式を購入して少額株主としてエクイティを所有してもいい。会社を立ち上げてオーナーとして所有するのもいい。所有権が本当に大事なんだ。
財をなす人はみんないつかの時点で、必ずプロダクトや事業や何らかの知的所有権の一部を所有している。時間を切り売りしていては富は決してやってこない。
幸運には4種類ある
ついこの間、エンジェルリスト共同創業者のババク・ニヴィと、幸運になる方法について話していたとき、幸運には4種類あるという話になったんだ。
1つ目の幸運は、自分の力がまったくおよばない出来事がもたらす、偶然の幸運。まぐれ当たりとか棚ぼたと呼ばれるものだ。
2つ目が、忍耐や勤勉、努力、行動を通じて手に入れる幸運。機会を生み出そうとして奔走するときに起こる幸運だ。ものすごい熱量を生み出して、物事をかき回してみる。ちょうど実験でシャーレをかき混ぜたり、いろんな試薬を混ぜ合わせて何と何が結合するかを調べたりするような感じだね。幸運が転がり込んでくるように、勢いや活気、熱量を生み出す。
3つ目の方法が、幸運を見つける能力を磨くこと。何かの分野で高いスキルを持っている人は、その分野に舞い降りたチャンスを見逃さない。見る目のない人はそれに気がつかない。つまり、幸運に敏感になるということだ。
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