富を築く人と勤勉でも豊かになれない人の決定差 シリコンバレー伝説の成功者が説く幸運の仕組み
富とお金の違いは何か?
お金は富を人から人へ移すための手段だ。お金は社会への「貸し」だ。他人の時間を貸し借りする手段だ。
ある人がその人にしかできないことをやって、社会のために価値を生み出せば、社会はこう言う。「おお、ありがとう。君が過去にこれをやってくれたから、君に未来の借りができた。借用証書を受け取ってくれ。これをお金と名づけよう」
大事なのは、富だ。富とは、人が寝ている間も稼いでくれる資産だ。モノを量産する工場やロボットは、富だ。夜間に稼働して顧客にサービスを提供するコンピュータプログラムは、富だ。他の資産や他の企業に再投資される銀行預金も、富だ。つまり、私のいう「富」とは、寝ている間も稼いでくれる事業や資産の意味に近い。
覚えてほしいのは、テクノロジーは消費を民主化する一方、生産を集約化するということ。何かを世界一うまくやれる人が、その生産を一手に引き受ける。
家や職場、それに街にあるほとんどのものは、かつてある時期に「テクノロジー」だった。かつて石油は、J・D・ロックフェラーを富豪にしたテクノロジーだった。かつて自動車は、ヘンリー・フォードを富豪にしたテクノロジーだった。
つまりテクノロジーとは、「まだ完全に機能していないもの」なんだ。いったん機能するようになれば、もうそれはテクノロジーではなくなる。
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