富を築く人と勤勉でも豊かになれない人の決定差 シリコンバレー伝説の成功者が説く幸運の仕組み

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社会はいつでも新しいものを求めている。富を得たいなら、社会が求めているが手に入れる方法がまだ知られていないものの中で、その人にとって自然にできること、その人のスキルセットを使ってできること、その人の能力を使ってできることを見つけなくてはならない。子どもの頃や10代の頃に苦もなくやっていたこと。それがその人の「特殊知識」だ。

次にスケールする方法を考える。1つだけ作ってもダメだ。誰もがそれを持てるように、数千、数十万、数百万と、作らなくてはならない。

人生の見返りは福利で増える

富であれ人間関係であれ知識であれ、人生の見返りは複利で増える。複利はとても強力な概念だ。福利が働くのは資金だけじゃない。

仕事上の関係の複利効果はとても重要だ。社会の上に立つ人たちを考えてみよう。たとえば、なぜ上場企業のCEO職や、数十億ドルの資産運用を任される人たちがいるんだろう?
それは、彼らが信用されているからだ。なぜ信用されているかといえば、これまで築いてきた人間関係や業績が複利化されているからなんだ。

複利効果は評判にも働く。もしその人に輝かしい評判があって、それを10年、20年と積み上げていけば、みんながその人に目を留めるだろう。才能豊かだが評判を複利化していない人に比べて、文字通り千倍、万倍の評判を得るだろう。

リッチになるためには、事業の一部を所有することも欠かせない。

所有と賃金労働の違いを知る必要があるね。時間を切り売りしているようでは、たとえ弁護士や医者であっても、ある程度は稼げるが経済的自由が得られるほどには稼げない。休暇中もその人の代わりに事業がたたき出してくれる、不労所得は得られない。

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