警察も労基も解決できなかった
――前回伺ったお話では、直接的な暴力が常態化していたこと、お菓子を投げつけるなど職業倫理としてもありえないことがおこなわれたこと、また暴力の果てに命に関わる事件が起こったことを伺いました。しかし、それくらいわかりやすくひどい状況だと、近隣住民にも事情が知れ渡っていたのではと思ってしまいますが。
実際、近所の人たちの間ではよく知られていました。お店は商店街の中にあったので、怒鳴り声が外にも聞こえていたそうなんです。近所のお店の人たちが警察に通報したり、労基(労働基準監督署)に連絡したりと、積極的に動いてくださって。
ただ、お巡りさんは店の外まで見にくることしかできず、労基からは何か書類が届いていましたが、オーナーは破り捨てて、それでおしまいでした。立ち入り検査がされるでもなく、おしまい。


















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