10年前、女性向けの恋愛本は、男性好みの女性になって言い寄られるための術が書かれた、いわば“モテるための指南本”が中心だった。そんな中、Keikoさんの書籍は、運命についてわかりやすく解説しながら、その運命は自力で引き寄せられるという力強いメッセージと、その具体的な戦術が記されていた。だからこそ、多くの女性の心をつかんだ。
ソウルメイトは積極的に探さないほうがいい
自力で運命を引き寄せるとはどういうことだろう。
書籍の中に彼女の運命論を表す一節がある。
つぼみが開いてかぐわしい香りを放ったとき、ミツバチは自然にやってくるでしょ?
運命の出会いも同じこと。
あなたのほうが『出会うにふさわしい状態』になればOKなのよ」
運命や運命のパートナーとは、探し回るものではない。とはいえ、受動的に待っているだけでも訪れないというのがKeikoさんの考える運命論だ。
「恋愛や結婚に限らず、ビジネスでも友人関係も同じです。運命の出会いは探すものではなく、能動的に自分の心身を整えて準備しておけば、おのずと引き寄せられるもの。それが自然界の法則です。『準備ができたとき、師が現れる』っていうでしょ。どこにいるかわからない相手を探し回るより(笑)、そのほうがずっと効率的ですよ」
運命論には人生経験も反映されているという。
「私はこれまでの人生、何かを積極的に探しに行ったことがないんですよね。『ビジネスを成功させたい』などの願いは、その時々で抱いていましたが、あてもなくチャンスを探しにいくことはしません。大切なのは、運命の流れをよく見て、よい波がきたら乗ること。面白そうな話がきたら、予想外のことでも乗ってみる。ピンときたら、未経験でもやってみる。そこでベストを尽くせば、さらに大きな波がきたり、次の道がおのずと開かれてくるんです。
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