老親が「実家を片付けられない」のにはワケがある 松本明子さんがプロに聞く「生前整理」のコツ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
10代の頃の松本明子さん

松本:そうやって一緒に書くようにする、と。

上野:それが一番いいと思います。それで、「これはどうする?」と一つひとつ親に確認し、「じゃあこう書いておくね」と子どもが書き留めていく。そうすれば、生前整理に関する事柄についても自然と親の意向はわかるようになりますから。

松本:「それはもういらない」とか、「まだ取っておきたい」とか、そういうことですね。

上野:はい。それに応じてどこまで整理ができるか考えればいいと思います。

話し合いを始めるタイミング

松本:話し合いを始めるタイミングについては、どうでしょうか。

上野:親の体がだいぶ弱ってきて、そろそろ介護保険のお世話にならないといけないのかなと親も子も心配になり始めたときが、一つの大きなタイミングだと思います。

実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方 (単行本)
『実家じまい終わらせました! ~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方~』(祥伝社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

松本:早すぎると現実の問題として受け止めにくいし、遅すぎるとすでに事態が深刻になっていて、終活を考えるには手遅れということですね。

上野:ですから、介護保険のお世話になる少し前くらいのタイミングで、おいしいお菓子でも食べながら、「これはどうしたい?」というように親の意向を確認するのがいいと思います。

松本:ほかにはどんなタイミングが?

上野:家財の整理については、よく新聞、雑誌、テレビなどで取り上げられますし、それこそ松本さんのこの本を目にしたタイミングで、「家財の整理って大変なんだね」とさりげなく話を振ってみるのも一つのきっかけかもしれませんね。

松本 明子 タレント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつもと あきこ / Akiko Matsumoto

1966年生まれ、香川県高松市出身。82年に日本テレビ系『スター誕生!』チャンピオン大会合格を機に歌手デビュー。その後、日本テレビ系バラエティ『DAISUKI!』や『進め!電波少年』などで人気を博し、元祖バラドルとしての地位を確立する。独り暮らしを始めた19歳の頃から、本格的な節約生活をスタート。「ストッキングをインナーとして再利用」「楽屋のお弁当は必ず持って帰る」などの徹底した節約ぶりがテレビなどのメディアでたびたび取り上げられ「芸能界の節約女王」と呼ばれる。現在も、日々の暮らしの中で創意工夫を重ねながら節約を楽しむ「ケチ道」にまい進し続けている。

この著者の記事一覧はこちら
上野 貴子 家財整理業ワンズライフ代表取締役

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うわの たかこ / Takako Uwano

遺品整理士、遺品査定士。一般社団法人終活カウンセラー協会認定終活講師。1980年代にソニー株式会社、株式会社マイクロソフトに勤務。2015年に遺品整理専門会社ワンズライフを立ち上げる。超少子高齢社会の遺品整理の不便さと不安を解消し、遺族が新しい生活に向かえるよう心に寄り添うきめ細やかなサービスを身上としている。遺品整理・生前整理を終活の一つとして社会に広く認知する活動や行政との協力に積極的な取り組みが評価され、家財整理のプロとしてテレビ東京系列「ガイアの夜明け」や日本経済新聞をはじめテレビ、新聞、書籍、雑誌等、多くのメディアに取り上げられている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事