温暖化が心配な人がたじろぐ、やはり過酷な現実 摂氏50℃の日常、世界各地で観測される異常気象

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欧州でも今年は各地で記録的な猛暑となっている(写真:AP/アフロ)

世界中で異常気象が猛威をふるっている。今や、誰もが「地球温暖化」の現象を認め、その影響を日常生活の中で体験しているはずだ。日本でも、観測史上最も短い梅雨が明け、6月にもかかわらずところによっては40℃前後の猛暑に襲われた。日本だけではなく、欧州やアメリカの一部でも歴史的な高温が記録されるなど、世界でも猛暑に襲われている。猛暑だけではなく、経験したことのない大洪水や山火事などに見舞われている。

ロシアによるウクライナ侵攻によって、石炭による火力発電が世界中で増えるなど、地政学リスクによる温室効果ガス削減にブレーキがかかる懸念もある。世界の平均気温の上昇を止めなければ人類は滅亡するかもしれない――誰もがわかっている現実だが、実は本気で立ち向かおうとしない現実が見え隠れする。

最高気温60℃、人間が住めないエリアが拡大中?

いかに世界中で異常気象が発生しているかは、気象庁が定期的にホームページで発表しているデータである程度知ることができる。直近(7月5日現在)のデータによると、2022年3~5月(四半期)、同年5月(月単位)、6月29日~7月5日(週単位)といった期間別に起きた異常気象が発表されている。いくつか代表的なものをピックアップして紹介してみよう。

<3~5月>
●北海道札幌……3カ月の平均気温8.9℃、年平均と比較して+1.8℃
●広島県広島……3カ月の平均気温16.0℃、年平均と比較して+1.4℃
●中国ウイグル自治区ウルムチ……3カ月の平均気温12.9℃、年平均と比較して+3.2℃
●パキスタン・イスラマバード国際空港……3カ月の平均気温26.8℃、年平均と比較して+3.2℃

<5月>
●フランス……5月の月平均気温は1900年以降最も高く、降水量は1959年以降最少
●中央シベリア北西部ボロチャンカ……5月の月平均気温-0.1℃、年平均気温に比べて+4.1℃
●インド北東部チェラプンジ……月降水量2403ミリ、年平均に比べて+217%

<6月29日~7月5日>
●アルジェリア北部ビスクラ……1日の平均気温が約41℃、年平均は33℃、+8℃。7月2日の最高気温は48℃を超えている
●メキシコ北部サルティージョ…… 7月5日までの30日間降水量がほぼゼロ。年平均では6月=81.1ミリ、7月=93.0ミリだった

3~5月といえば北半球では春だが、注目したいのは平均気温との格差だ。突出した異常気象は時々起きており、地上温度が90℃を超えるような高温も過去には報道されている。問題は、平均気温の上昇であり、地球温暖化の象徴ともいえる。

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