iPhone最新OSでガラリと変わった「3つの機能」 iOS 16は「ロック画面の大幅な改良」が目玉

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同じくAIを使った機能として非常に便利なのが、カメラによる文字認識だ。機能自体はiOS 15で導入されたものだが、英語や中国語のみの対応で、日本語は利用できなかった。iPhoneの言語設定を日本語にした状態でも、欧文や数字の読み取りはできたので、役立つ場面はあったものの、出番は限定されていた。iOS 16では、この機能がついに日本語に対応。英語などと同様、フォントとしての文字だけでなく、手書きの文字も認識する。

カメラで日本語も認識、テキストとして使える

利用の仕方は次のとおりだ。まず、カメラを起動して文字が書かれている紙や画面を写す。カメラが文字を認識すると、倍率変更ボタンの端に、文字が書かれた紙のようなアイコンが現れる。ここをタップすると、該当する部分だけが切り取られたような状態になる。後は、Webサイトのテキストと同じように、必要な部分を指でドラッグしていくだけだ。

読み取った文字は、その時点でテキストとして扱われるため、コピーすれば、他のアプリにドラッグできる。手書きの文字でも、同様の操作をすれば、自動的にテキスト化される。職場や学校、行政機関などで配られたプリントを読み取って必要な部分だけをメールで送ったり、画面に写っている文字を読み取って検索したりするような場面で活躍する。レストランのメニューに書かれた難しい漢字の読みを調べたいときにも便利。日本語に対応することで、利便性が広がった格好だ。

テキスト認識機能が日本語に対応。手書き文字も読み取れる(筆者撮影)

文字認識は、カメラだけでなく、写真アプリ内でも有効。撮った写真に書かれていた文字を検索する際に、活用できる。ただし、手書きの文字に関しては、欧文と比べると誤認識も多い印象だ。平仮名、カタカナに加えて漢字も混じる日本語は、文字数はもちろん組み合わせも多彩になるため、これは致し方ないところかもしれない。走り書きのように、文字の形が崩れていると、認識精度は落ちるので注意したい。

また、iOS 16ではクイックアクションの機能が加わっている。これは、電話番号が書かれているときに直接電話アプリを呼び出したり、金額が書かれているときに通貨を換算したりできる機能のこと。コピー&ペーストでアプリを呼び出すよりもタップする回数が減って、操作がシンプルになった。欧文や数字だけでよければ、テキスト認識はiOS 15でも利用できる。パブリックベータ版をどうしてもインストールできない人は、現行バージョンでその使い勝手を試してみてもいいだろう。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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