「韓国のオーディション番組」が日本で流行るワケ NiziUが誕生「Nizi Project」で土壌が整う

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では、日本で注目されたのは。

「NiziUが誕生した、(20年の)『Nizi Project』が火つけになったと思います。ガルプラがすごく注目していただけたのも、その影響があると思います。韓国のオーディション番組を見るハードルが下がっていた、土壌が整っていたことで見てもらえたと思います」

オーディション出身グループの強みは。

「普通にデビューしたグループの場合、最初に見るのはステージなどパフォーマンスシーン。でもオーディション番組を通すと、その子の人間性の魅力もわかる。パフォーマンスだけでは見えない部分ですよね。人として好きになるというのは、オーディションからデビューするグループの、1つの強みになっているのかなと思います」

コアファンからライトファンへ切り替え

アベマでは「韓流・華流ドラマチャンネル」が2つ、さらに「K WORLDチャンネル」という計3つのチャンネルがある。開設の経緯は。

「1つ目の『韓流・華流ドラマチャンネル』は、16年に開設しました。韓国ドラマの特徴は、継続的に視聴してくれている熱狂的なファンが多いこと。韓国ドラマの面白さを、アベマを通して裾野を広げたいと思い開設しました。オーディション番組を放送・配信している『K WORLDチャンネル』は、17年に立ち上げました」

狙いは。

「今とチャンネルを開設した当時では狙いが変わっています。当時は主にコアファンをターゲットにしていましたが、今はコアファンも大切にした上で、アベマの放送をきっかけに、韓国の番組を幅広い方に知っていただくことに重きを置いています。オーディション番組はまさにそれです」

「Girls Planet999:少女祭典」

コアからライトに切り替えた理由は。

「初めてアベマで日韓同時でオーディション番組を放送したのは(19年の)『PRODUCE X 101』でした。その当時は、韓国のコンテンツが好きな人をターゲットにしていましたが、最終回の生放送がSNS上で、予想以上の反響がありました。オーディション番組は見始めると面白く、最後まで見続けてもらえる可能性があるんじゃないかと。そこで視聴層を広げるために話題性を一番最初に意識したのは、『I-LAND』を放送した20年です」

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