フリード/シエンタ購入者が示す「強さと弱さ」 商品力は高くても「メーカーの力」に明確な差

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両車が2代目へとフルモデルチェンジした際、フリードとシエンタの開発責任者は、開発上もっともこだわった点としてそれぞれ「動的性能」「乗り降りのしやすさ」だと述べている。では、実際のユーザーはどんな点から2車を選んでいるのだろうか。フリード/シエンタ購入者の「購入時の重視項目」を見てみよう。

フリード購入者は「室内の広さ」を、シエンタ購入者は「荷室の大きさ」を重視していることがわかる。フリードの「視界の良さ」の数値が高いのは、Aピラーを細くし大きめの三角窓を採用した点が評価されているからだろう。

「フリード」は細いAピラーなど視界のよさを打ち出す(写真:本田技研工業)

一方で「乗り降りのしやすさ」「車両価格」「燃費の良さ」に差はほぼない。「メーカー」がトヨタのシエンタのほうが高い理由については、後ほど考察する。

大きく差がついたメーカー再購入意向

続いて、コンパクトミニバンというボディタイプを選んだ理由を紹介する。もっとも多くの票を集めたのは「スライドドア」で、どちらのモデルも6割近くの購入者が理由としてあげている。

「多人数乗車」「室内が広い」「子供の乗せ降ろしのしやすさ」についてはフリードのスコアが高く、「大量の荷物が積める」についてはシエンタのほうが高かった。

ここまで主にフリードとシエンタの共通点を中心に見てきたが、ここからは相違点も確認してみよう。インテージの自主調査データより「メーカー再購入意向」という指標を確認する。

具体的には「あなたが次回、車を購入するとしたら、次も同じメーカーから購入したいと思いますか」という質問に対し、「確実に同じメーカーから購入したい」と答える人の多さである。結果は以下の通り、シエンタがフリードを大きく引き離す結果となった。

メーカー再購入意向に差が出ていることは、どのように解釈すればいいのだろうか。「顧客構成」という考えを用いて、どのような人々が購入しているかを見ていこう。「なぜ、セダン市場はいつも『ベンツ一強』なのか?」のときと同様、購入者を次の5つに分類している。

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