ファーウェイ系「スマートカー連合」が伸び悩み 主力の「問界」が失速、新型車投入で巻き返しへ

✎ 1〜 ✎ 300 ✎ 301 ✎ 302 ✎ 303
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ファーウェイが賽力斯集団と立ち上げた「問界」ブランドのスマートカーは、ここに来て売れ行きが失速している。写真は4月に投入予定の新型SUV「M8」(鴻蒙智行のウェブサイトより)

中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、自動車メーカーの賽力斯集団(セレス)と共同で立ち上げたスマートカー・ブランド「問界(AITO)」のテコ入れを急いでいる。

ファーウェイの消費者向け端末事業のトップで自動車関連事業を統括する余承東氏は3月5日、問界の旗艦SUV「M9」の年次改良モデルを3月中に発売し、4月にはニューモデルの「M8」を投入すると明らかにした。

同社は2021年4月に賽力斯集団と提携し、同年12月に問界ブランドを創設した。その後、提携先の自動車メーカーは4社に増え、2023年11月にはファーウェイ主導のスマートカー連合「鴻蒙智行(HIMA)」が発足した。

上海汽車集団も加入

鴻蒙智行の傘下には問界のほか、奇瑞汽車(チェリー)の「智界(LUXEED)」、北京汽車集団の「享界(STELATO)」、江淮汽車集団の「尊界(MAEXTRO)」という4つの提携ブランドがある。それらの中で、現時点の販売台数が最も多いのは最初に設立された問界だ。

また、2月21日には上海汽車集団がファーウェイとの提携に調印し、鴻蒙智行のメンバーに加わった。提携ブランドの名称はまだ発表していないが、上海汽車集団はすでに「尚界」の商標を登録済みだ。

このように、鴻蒙智行の参加メーカーは順調に増えている。ところが、クルマの販売は必ずしも思惑通り伸びていない。現時点で鴻蒙智行が取り扱う6車種の販売台数は、2025年1月は前年同月比6.1%増の3万4987台、2月は同1.8%増の2万1517台にとどまった。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事