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トヨタが独資の「レクサス上海」を新設する真意、逆風の中国で意思決定迅速化し巻き返し、合弁では現地最適調達の低価格EVも投入

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中国で発売したSUVタイプの新型EV「bZ3X」。広州汽車のサプライチェーンを活用し、先進安全技術で中国のスタートアップと共同開発するなど中国勢の力を借りて低価格を実現した(写真:トヨタ自動車)

「もはや既存のクルマづくりではついていけない。やり方を根底から変えなければ中国では勝てない」

トヨタ自動車は2月5日、上海市でEVと電池の開発・生産会社「レクサス(上海)新エネルギー有限会社」を立ち上げると発表した。新会社はトヨタの100%出資で、高級車ブランド「レクサス」のEVを開発し2027年から生産する。

もともと海外の自動車メーカーが中国で生産する場合、規制によって中国メーカーと合弁を組む必要があった。が、さらなる投資を呼び込みたい中国政府が2018年以降に徐々に規制を緩和しており、2018年にはアメリカのテスラが独資で中国に進出している。

トヨタは第一汽車集団、広州汽車集団との合弁会社で中国事業を展開してきた。今回独資での進出を決めた理由について、トヨタのある幹部は冒頭のように説明した後、「トヨタとして単独で中国で勝負するということ。大きなチャレンジになる」と語った。

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