2つのハイブリッドシステムのうち、1つは2.5リッターエンジンに従来からあるシリーズパラレルハイブリッドを組み合わせたもの。
もう1つは、「デュアルブーストハイブリッドシステム」と呼ばれるもので、2.4リッターエンジンにターボを装着。リヤに高出力モーターを搭載する「eAxle」と「E-Four Advanced」4WDシステムを採用した、ハイパフォーマンス仕様だ。システム最高出力は247kW(349ps)、最大トルクは550Nmになるという。
なお、どちらのハイブリッドシステムにも後輪操舵システム「DRS」が組み合わされ、全グレードに標準装備される。
運転支援システムについて特に目新しいものはないようだが、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」、渋滞時の安全運転を支援する「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」、「アドバンストパーク(リモート機能付)」など、トヨタの最新機能“全部盛り”だ。また、トヨタ初として前後方ドライブレコーダーが、標準装備またはオプションで設定される。
ユニークなアイテムとして、「除電スタビライジングプラスシート(運転席)」がある。
これは、シート表皮の一部に除電機能付を設定することで、ドライバーと周辺に溜まっている静電気をボディ全体に分散させて帯電量を軽減。車両挙動の安定に貢献し、疲労低減やドライブフィール向上に寄与するものだ。
意外に安い!? 435万円~
クロスオーバーのグレード体系は、2.5リッターハイブリッドが「CROSSOVER X」「CROSSOVER G」と、「CROSSOVER G」の「Leather Package」「Advanced」「Advanced・Leather Package」の5種類。2.4リッターターボハイブリッドが「CROSSOVER RS」と、その「Advanced」の2種類。全7タイプとなる。
価格はCROSSOVER Xの435万円から、CROSSOVER RS Advancedの640万円まで。サブスクリプションサービス「KINTO」でも販売されるという。
なぜ、クラウンはクロスオーバーを第1弾とした“クラウン・ファミリー”となったのか。その答えは、Mid-size Vehicle Company Presidentの中嶋裕樹氏が、語っていた。
中嶋氏によると、当初は16代目へのフルモデルチェンジではなく、15代目モデルのマイナーチェンジを考えていたという。そんな中、豊田章男氏に「本当にこれでクラウンが進化できるのか」「マイナーチェンジは飛ばしてもいいから、もっともっと本気で考えてみないか」と問いかけられる。
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