次期クラウンはSUVになる――。
そんな噂が流れて世間がざわついたのは、2021年初頭のこと。その正体は、中国向け「クラウン・クルーガー」だったのが、その後も「次のクラウンはクロスオーバーになるらしい」という噂は、絶えず自動車雑誌や自動車メディアをにぎわせた。
そして7月6日、トヨタは「7月15日に新型『クラウン』を世界初披露する」と発表。ついに、その日を迎え16代目クラウンが発表された。しかも、「クラウン・ファミリー」として。
豊田章男社長によってアンヴェールされると、カッパー、レッド、グレー、イエローとカラフルな4台の新型クラウンが現れた。しかし、そのどれとして“同じ形”ではなかったのだ。
カッパーの車が、これまで噂されてきた“クラウンのクロスオーバー”そのもので、名前もそのまま「クロスオーバー」となる。他の3台は、「スポーツ」「セダン」「エステート」で、そのどれもが予想されていなかったサプライズだ。
トヨタでは「クラウンの『革新と挑戦』のDNAを受け継ぎつつ、お客様の多様な価値観やライフスタイルに寄り添う、4つのバリエーションを持った新時代のフラッグシップ」と位置づける。これら4つの新型クラウンは、今後1年半をかけて順次、発売されていくという。
全車が「4駆のハイブリッド」に
第1弾として発売されるのがクロスオーバーで、「今秋発売予定」と発表された。クロスオーバースタイルのボディのサイズは全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mmで、21インチという大径ホイールが存在感を放つ。
ボンネットとルーフがブラック仕上げとなる「バイカラー」は実際に選択できる仕様で、これまでのクラウンにはなかったイエロー系カラーの「プレシャスレイ」とも組み合わされる。
TNGAにより刷新されたプラットフォームに搭載されるパワートレインは2種類のハイブリッドで、どちらも電気式4WDとなる。新型クラウンは“全車4駆”なのだ。
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