日本人は「口呼吸」がなぜマズいかをわかってない ストレスを招き、不安を増長させてしまう理由

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口呼吸がクセづいている人は、鼻呼吸へとシフトさせる根来式呼吸法の「片鼻呼吸」で、鼻呼吸トレーニングを行いましょう。行う回数やタイミングに制限はありません。必要なときに何度でも行えます。

①鼻をつまむ
目と口を閉じて、右手の親指とひとさし指で小鼻をつまむ

②息を吐ききる
ひとさし指をはなして親指で右の鼻を閉じ、左の鼻の穴から5秒かけてゆっくり息を吐ききる。 

③息を止める
そのまま5秒息を止める。
④息を吸う
ひとさし指を小鼻のわきに戻し、親指を離して、右の鼻の穴から5秒かけてゆっくり息を吸っていく。
⑤左右交代
②〜④を5回繰り返したら、吸う側と吐く側の鼻の穴を交代して、同様に行う。 

週1ペースのHSP入浴法で抗ストレス体質に

口呼吸がクセになってしまうと、この鼻呼吸トレーニングだけでは、ストレス体質から脱却することが難しい場合もあります。そんな人に、すぐにできる行動としておすすめなのが、「HSP入浴法」です。

ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術
『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

HSPとは、私たちの体を構成する60兆個もの細胞を元気に再生するためのタンパク質のことで、「ヒートショックプロテイン」と呼ばれています。体内にHSPが多いほど、ストレスに耐える強いパワーをもてるということがわかっているのです。

HSPを増やすには名称どおり温熱ストレス(ヒートショック)が有効です。

HSP入浴法とは、体温38°Cを目指して、肩までしっかりお湯に浸かることで効率的にHSPを増やしていくもので、42°Cの湯船なら10分間。41°Cならば15分程度でHSPの増量が可能になります。ただし42°C以上で長湯をするとデメリットも出てくることがありますから、欲ばりすぎないよう注意しましょう。 

また交感神経が刺激されすぎて眠れなくなるのを防ぐために、必ず、就寝の2時間前までに行ってください。HSPの効果は1週間ほど継続するので、週に一度のぺースで十分に効果的です。

根来 秀行 医師、医学博士

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ねごろ ひでゆき / Hideyuki Negoro

東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、杏林大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、東京大学客員フェロー、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。企業やトップアスリートのアドバイザーも務める。『ウイルスから体を守る』(サンマーク出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など著書多数。

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