米国の利上げで「資本流出の拍車」を中国懸念 規制当局に対外投資計画の審査に慎重期すよう指示
中国指導部の間に米国の金利上昇が資本流出に拍車をかけるとの懸念が広がっており、規制当局に対し国外での新たな支出・投資計画を審査する際、一段と注意を払うよう指示が出されている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
国有企業も同様に、海外での支出や投資の際に慎重になることを求められているが、こうした国外での支出には具体的な目標や制限は定められていないという。公に話す権限がないとして関係者は匿名を条件に語った。
中国商務省と国務院国有資産監督管理委員会、国家外為管理局(SAFE)はブルームバーグのコメント要請に今のところ返答していない。これら3つの規制当局は中国企業の対外投資を監督している。
資本流出を巡る中国側の懸念がこうした動きで示唆されている。中国は新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を堅持しているが、厳しいロックダウン(都市封鎖)などが経済への重荷となり、政府が定めた今年の経済成長率目標(5.5%前後)の達成が困難になりつつある。
米連邦準備制度が利上げを進める中、米中金融政策の開きが大きくなっており、これも資本流出を悪化させている。
原題:China Is Said to Turn Cautious on Outbound Spending as Fed Hikes (抜粋)
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著者:Bloomberg News
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