トップガンが異例ヒット!22年映画興収を大予測 洋画が復興、コロナ前の2019年に迫れるか否か

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唯一100億円超えが見込まれるトップガン(写真Photoshot/アフロ)

映画の話題が世の中的に盛り上がっていた2022年上半期。ヒット作が多く生まれた中、上半期興収1位は最終興収で唯一100億円超えが見込まれる『トップガン マーヴェリック』。90億円台に乗せた『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が2位となった。今年上半期はコロナの真っ只中にあった昨年を大きく上回っている。

上半期映画シーンのトピックはなんといっても洋画の復興だ。コロナ禍にあった一昨年から昨年は、ハリウッド大作をはじめとする洋画の公開延期や配信シフトが相次ぎ、新作配給がほぼストップした。

2010年代半ばから年間興収の邦画と洋画の比率はほぼ半々だったが、2019年は邦画と洋画の比率は54.4%と45.6%、2020年と2021年は、洋画シェアが2割ほどまで落ちた。洋画の比率低下により、年間興収は2020年が1432.9億円で前年比55%、2021年は1618.9億円で2019年比62%と、市況の厳しさが露呈している。

この2年間は邦画実写が大健闘

若い世代はコロナ禍でも映画館に足を向けており、この2年間は若者向けの邦画実写が大健闘して映画シーンを支えていた。だが邦画と洋画が両輪となっていた映画市場から、洋画がほぼ抜け落ちた影響は甚大だった。映画界の復興は洋画の公開再開と、年配層が中心となる映画コアファンの客足の回復にかかっていたのだ。

そうした中でようやく今年になって洋画が本格的に戻り、ハリウッド大作シリーズものや人気作の続編といった話題作が続々と公開され、映画館を賑わした。その結果は数字に如実に表れている。

トップガンの1シーン(『トップガン マーヴェリック』(C)2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.)

昨年上半期の洋画10億円超えは1本のみだったが、今年は9本。前述の『トップガン マーヴェリック』(100億円超見込み)のほか、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(45.8億円)と『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(41.9億円)の2本が40億円超え。さらに30億円台と20億円台が1本ずつとなり、10億円台は4本ならぶ。こうした状況から、洋画が上半期興行を大きく底上げしていることがわかる。

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