トップガンが異例ヒット!22年映画興収を大予測 洋画が復興、コロナ前の2019年に迫れるか否か
ちなみに邦画でも、シリーズ最高興収更新(劇場版シリーズ25作中、90億円超えは本作含み3作)への期待もかかる『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が90億円台に乗った。
コアファン層から高い評価を受けて40億円台に乗った『シン・ウルトラマン』、30億円手前の『余命10年』『コンフィデンスマンJP 英雄編』も健闘を見せた。
そのほか『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』などが20億円台に乗せた。
邦画の状況を見ても、この2年間を経た今年の興行的な盛り上がりが伝わってくるだろう。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は「上半期全体の興収は、前年比135〜140%台が見込まれるのではないか」とする。
昨年上半期は洋画新作がほぼなかったうえ、コロナ規制による映画館の時短営業の時期もあったため、今年とは環境がまったく異なる。興収の比較はあまり意味がないかもしれない。その一方で、上半期でどこまでコロナ前の2019年に戻せているか。年間でもどこまで迫れるかが、ポイントとなってくる。
どこまで2019年に迫れるか
2019年の上半期は、洋画では『アラジン』の121.6億円のほか、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』が60億円台で続き、30億円台が3本、20億円台が3本だった。
邦画でも『名探偵コナン 紺青の拳』が93.7億円、『キングダム』と『映画ドラえもん のび太の月面探査記』が50億円台に乗せているほか、40億円台2本、30億円台1本、20億円台3本と壮観なならびだ。
たしかに今年の上半期はヒット作は多いものの、年間歴代最高を記録した2019年の上半期にはまだ及ばない。ただし、そのヒット規模はコロナ前の状況に戻りつつあるといえそうだ。
では、年間ではどうか。今年夏以降は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』など大ヒットが期待できる強力なハリウッド大作が続く。
邦画でも『君の名は。』(2019年)で興収250億円(日本映画歴代興収2位)のメガヒットを生み出した新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』、福山雅治主演の「ガリレオ」シリーズ映画第3弾『沈黙のパレード』など話題作が多い。興収のさらなる積み上げは大いに期待できる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら