トップガンが異例ヒット!22年映画興収を大予測 洋画が復興、コロナ前の2019年に迫れるか否か

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一方で、年間の興収はコロナに大きく左右される。現時点では、年間興収で2019年の90%台まで戻し、どこまで100%に近づけるかが焦点となっているが、そこには「上半期の勢いが続けば」という条件が付く。

上半期のコロナと映画館の状況を振り返ると、この5〜6月はコロナ終息の兆しが見え始め、ようやく訪れつつある日常への解放感、離れていたエンターテインメントを楽しむことへの高揚感などが観客の映画鑑賞を後押しした。

昨年のコロナ禍でも若い世代は動いていたが、感染不安によって映画館から遠のいていた年配層の映画ファンがようやく戻り始めたことが大きかった。

コロナの感染者はふたたび拡大

しかし、7月上旬でコロナ感染者が再び急増している。コロナと映画興行は密接な相関関係があり、感染拡大が広がれば観客心理に大きな影響を与えることは想像に難くない。

その推移によっては昨年の状況に逆戻りすることも考えられ、そうなると年間興収の行方はまったく読めなくなる。

大高氏は「上半期興収の裏にはコロナの終息過程がある。だからここまで数字が伸びた。もし上半期の状況が今後も続けば、年間でコロナ前の成績に近くなる可能性は十分ある。しかし、安心して映画館に行ける環境が逆に向けば、各作品の興収が20〜30%減ることも考えられる。それでも昨年を超えるのは間違いないが、過去最高興収を記録した2019年にどこまで迫れるかは、これから本格化する夏興行の推移いかんになると思う」とコメントする。

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