山﨑賢人「キングダム」主演でたどり着いた新境地 伝えたい「命をたぎらせ、生きろ。」の言葉

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

前作では、山﨑賢人が演じる主人公の信は、周りに巻き込まれて、翻弄され、成長していくキャラクターだった。パート2では“蛇甘平原”での戦い、大将軍への第一歩である信の初陣が描かれる。自らの意志で一歩を踏み出していく信の姿は、主演として現場を引っ張っていく、リーダーとしての資質が必要とされた。

(撮影:長田慶)

「僕は、分かりやすくリーダーシップを発揮したり、みんなを引っ張っていくストレートなタイプではないんです。

だけど、とにかく撮影で先頭切って信を演じて、『俺はおもいっきりやってるからついて来て欲しい』と背中で語る、“強く優しく”という心構えですね。

信もオールマイティで全てのことが器用にうまく出来るタイプではないのですが、自分も同じで出来ないことがいっぱいある。だからこそ、自分が頑張れるところは全力で頑張るスタンスが、主演として作品を引っ張る姿と重なりましたね」

俳優としての逆境に乗り越える術を学んだ

『キングダム2 遥かなる大地へ』では、前作を超えるスケール感で、日本各地と中国で撮影が行われ、邦画史上に残る戦場とドラマを描いている。山﨑賢人は、主演としてのプレッシャーとどう向き合い、準備していたのか。

©原泰久/集英社 ©2022 映画 「キングダム」製作委員会

「もちろんプレッシャーはありましたけど、楽しみのほうが大きかったです。楽しみだけど、ちょっと緊張もあるっていう、武者震いするような感覚でした。アクションは練習したものしか出せないから、そのための準備を頑張ろうと思いました。

前作より少しパワーアップしたいイメージがあったので、ひたすらウェイトトレーニングを行いました。殺陣が多いので、腕を鍛えたくて木刀を結構振りましたね。食事もタンパク質を多めに摂取し、ちゃんと筋肉をつけつつ。柔軟に動ける体を作って、たくさんの戦に備えました」

精神面や身体面でも、前作から成長を遂げている信を追求していた。その中で山﨑賢人自身も俳優としての逆境に乗り越えるための術を学んだという。

「俳優として、思考を硬く考えないようにすることですね。作品作りは、本当にいろんな部署がいて多くの人が関わっていて、俳優部だけがうまくいっても他がダメだったらうまくいかないことだってあります。でも、そこでめげない、何回でも挑戦する姿勢というか。

作品にもよるんですけど、信を演じているときは、本当に無敵になれる、無限にパワーがでてくる。逆境になればなるほど、辛くなればなるほど、「やってやるぞ!」と力が湧いてくるんです。以前よりも確実に前向きになることができています」

次ページMr.Childrenが歌う主題歌『生きろ』を聴いた衝撃
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事