今後は一部のボトルネックとなっている部品の問題が解決していくことが予想される。その過程で、一部の調達しすぎた原材料や部品では「意図せざる在庫」の積み上がりが問題視される可能性があるだろう。生産調整・ディスインフレ(低インフレ)のマグマがたまっているとみられ、注意が必要である。
なお、日本の卸売り・小売りの「製商品在庫判断 DI」 をみると、卸売りではやや積み上がり傾向にあるが、小売りでは在庫の積み上がりはまだ確認できない。
この点はアメリカと異なり、現状では「小売り→卸売り→メーカー」という順序で在庫調整圧力が波及していく「負のブルウィップ効果」の兆候はなさそうである。だが、前述したようにメーカーの在庫水準は高いことから、先行きのリスクとして認識しておく必要があるだろう。
まずは、「ブルウィップ効果」の問題が先行するアメリカで「メーカー在庫」の調整リスクが顕現化してくるか否かに注目したい。
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