上野の「シャンシャン」初の引越しを追ってみた 都が22億かけて整備した「パンダのもり」に住む

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シャンシャンの中国行きはコロナ禍で延期を重ね、現在は2022年12月31日が期限となっている。あと半年を切った。中国へ行く時も輸送箱に入るが、長時間の移動になるので、おそらく今回使った輸送箱とは異なる。

リーリーとシンシンが2011年2月に中国から来た時に入っていた輸送箱は、輸送の途中でエサを追加できる投入口や、扉を開けずに安全に水を追加できる機能が備わっていた。

今年はパンダ来日50周年

シャンシャンが中国へ旅立った場合、東園パンダ舎がどうなるのかは未定。東園の出口そばの事務所は、間もなく取り壊される予定だ。上野動物園ではほかにも整備が進んでいる。「アフリカの動物エリア」の建設構想もあり、基本構想の作成をプレック研究所が約1699万円で受注している。

今年はパンダ来日50周年。日本の動物園で最も歴史が長い上野動物園が開園してから140年に当たる。シャンシャンの新居での暮らしに思いをはせつつ、建設に着目して動物園を巡るのも面白い。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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