リコーの構造転換(上)-サービス取り込みへの秘策「3層アプローチ」


 昨年は世界で約3000人のスタッフが受講した。丸5日間缶詰めになって集中的に講義を受けるケースもある。研修は層別に用意されているため、役員も例外なく、変革マネジメントを学んでいる。

現在、MPSを導入しているリコーユーザーはおよそ3000社。仏エールフランスや独フォルクスワーゲンなどを顧客に持つ。今後はユーザーの裾野を広げ、かつ1社当たりのサービスを拡充していくことで、事業収益を引き上げていく算段だ。

リコーの10年度業績は、売上高2兆0200億円、営業利益850億円になる見込み(会社計画)。過去最高の純利益をたたき出した06年度の売上高2兆0689億円、営業利益1743億円には、遠く及ばない。
 
 事務機販売が縮小基調の中、業績をテコ入れする意味で、サービスの強化は絶対条件となる。同社は新規事業と位置づけるMPSなどの売上高比率を、14年度までに25%に引き上げる計画(現状15%)。目算どおり、サービス事業を育成することができるか。リコーの変革能力が問われる。
(梅咲恵司 撮影:梅谷秀司 =東洋経済オンライン)

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