一方で、平均勤続年数が長い会社"だけ"に着目してもいけない。「従業員が離職するまでの平均年数」ではないからだ。集計対象全1171社のうち、平均勤続年数が最も短いのはサイバーエージェントの3.6年だが、そもそも企業としての歴史が短いうえ、急成長で積極採用を行っているからであって、決して「長く働けない」という意味ではない。
また、極端な例ではあるが、新卒採用を凍結し続ければ、平均勤続年数は必然的に長くなる。そんな会社は業績不安が常につきまとうだろうし、入社したところでいつまでたっても大きな仕事を任せてもらえない可能性もあるだろう。自分にとって長く働き続けられるかどうかは、結局のところ、その会社が自分に合うかどうかで決まってくる。「入社してみないとわからない」とはいわず、いろんな切り口で企業を調べて自分で判断する目を養ってほしい。
企業研究で大事なのは、業種ごとの特徴や傾向を見極め、様々な基準で会社を比較することだ。『就職四季報』には有休消化日数や3年後離職率だけでなく、試験情報、採用実績など人事には直接聞けない最新情報を集約。就活生のあなたにとっての「良い会社」を見つけていただきたい。
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