親と「ちょうどいい関わり方」を保つためのヒント 余計なひと言を「わかりあえるひと言」に変える

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×よけいなひと言 「年を考えてよ」

◎わかりあえるひと言 「無理せず楽しんでね」

たとえば山登りや海外旅行など、体力的に不相応な場合は、話し合ってリスク回避したり、サポート体制を整えたりする必要もあるでしょう。けれども、それ以外の理由で親のやる気や好奇心を奪ってしまうと、「生きがい」まで失ってしまう可能性があります。

年をとっても趣味を楽しんだり、資格試験にチャレンジしたり、ボランティアに励んで、やりたいことをやっている人は、交友関係も広く元気な方が多いですよね。新たな世界が広がると、親の居場所も増えます。「無理せず楽しんでね」と、子どもが気持ちよく後押しすれば、親も安心して行動に移せるでしょう。

また、趣味だけでなく結婚も同様で、ひとり親が再婚を決めたときは祝福してあげたいですね。人生100年時代ですから、親の意思を尊重して悔いのない生き方を見守ってあげる気持ちの余裕を持ちたいものです。

反抗的な態度よりも、素直な気持ちを伝えて

子どもや孫を、自分の思いどおりにしようとする。あれこれ言い出すと止まらなくて、話が長い……。そんな親に悩む人は非常に多いです。

親の言い分を聞いている余裕もないときは、「言われなくてもわかってる」「もう聞き飽きた」とイライラをぶつけてしまうこともありますよね。けれども、マイナス感情の応酬は百害あって一利なし。「何もわかってないじゃないの」と思われて追い打ちをかけられたり、一層わかり合えなくなったりします。

親に反抗したり、うるさがってあしらったりするのではなく、「心配してくれてありがとう。○○のことは私も考えてるから、わかってほしいな」と、相手の気持ちを受け止めたうえで、認めてほしい思いを伝えてください。

×よけいなひと言 「言われなくてもわかってるから」

◎わかりあえるひと言 「私の気持ちもわかってもらえるとうれしい」

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