子に「スマホを渡す親」と渡さない親の決定的な差 「デジタル機器」との上手な付き合い方とは?

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子どもにスマホを持たせたものの使い方が気になる。親にはそんな悩みも尽きず……(写真:miya227/PIXTA)
子育ての悩みは、親が「プリンシプル:原理原則」を持つことで解決する。専門行動療法士、臨床心理士で日本初の行動分析学を用いた幼稚園を運営する奥田健次氏はこう言います。親と子の行動を変えるにはどうすればいいのか? 大切なのは「ムードに流されず、親が主導権をもつ」こと。今回は、スマホ、ネットとのうまいつきあい方について、氏の新著『子育てのほんとうの原理原則』を一部抜粋・再編集してお送りします

ネット依存のリスク

最近では、あまりに便利なのでユーチューブなどの動画を子どもに見せて、子どもが当然のようにハマり、動画視聴を要求するようになったという話はしょっちゅう聞きます。

親が操作するパソコンやタブレットで見せるのならば、まだ大丈夫かもしれません。ところが、親も面倒になってしまって子ども自身にデバイスを明け渡してしまうことが少なくありません。「時間を守らせているので」などと言い訳をして、正当化するのです。

ある日、小学3年のハヤトくんの母親が、私に気まずそうな顔をして相談してきました。

「宿題のご褒美にユーチューブを使わせていたんですが……」

私は「なんで、そんな危険なことを勝手にしたんですか?」と言いました。母親を悩ましていたのは「電車が好きなので電車に関する動画を見ていたはずなのに、気がついたらスカートめくりの動画ばかり見るようになってしまった」ということでした。

これがオンラインの怖さなのです。その後、ハヤトくんは性的な関心が異様に強くなったとのことです。性的な話題や質問を、母親に対して求めることが増えました。母親は、うろたえ、ふり回され、困惑する日々を送るようになったのです。

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