松本明子さんの実家じまい「私のしくじり体験談」 50代で年に7回、四国に片づけに行く壮絶

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松本明子さんが語る、実家じまいにおける「しくじり」とは?
誰も住まない空き家になった香川県高松市の実家。その「実家じまい」に25年、1800万円超を費やした人がいる。タレントの松本明子さんだ。
「結果的に売却できましたが、そこまで死ぬほど大変でした」と振り返る松本さん。ご著書『実家じまい終わらせました! ~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)でも赤裸々に明かしている松本さんに、前編記事に続き話を聞いた。
この記事の前編:実家じまいに1800万円使った松本明子さんの痛恨
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25年間、空き家の実家を維持するのに1800万円

──松本さんは27歳のときにご両親を東京へ呼び寄せ、ご両親が亡くなった後も、ご自身が51歳になるまで誰も住んでいないご実家を25年、維持し続けられました。前編ではリフォーム代などが高額だったことを伺いましたが、そのほかに維持費もすさまじかったそうですね。

人が住まないと家は傷みが早いので年に数回、両親や私が帰省するだけでしたが、25年間でかかった費用に自分でも驚きました。プロパンガスは火事が心配なので止めましたが、水道や電気はいつでも使えるように契約していました。基本料金だけでも水道代は年に約1万2000円、電気代は母屋と離れを合わせて約8万円。ほかに固定資産税が年間約8万円、火災保険(地震保険込み)が年間約10万円。25年間累計で680万円以上支払っていたんです。

東京に両親を呼び寄せた後、父が元気だった頃は、母と一緒に実家へ帰るたびに草を刈ったり、枝を切ったりしていました。ですが、老いてくるとそういう行動もできなくなる。上京して5年ほど経つと、両親は実家から足が遠のいていきました。

その頃でしょうか。高松市役所からの電話で、注意を受けました。「庭の草木の手入れをしてください」と。市の担当者の方が「地域のシルバー人材センター(地域毎に設置されている高年齢者の自主的な団体)に頼むこともできますよ」と教えてくれたのですが、1回の料金は5万円。夏と冬、年に2回頼んだら年間10万円です。実家を維持するためには必要なコストだと思いお願いしましたが、20年間で200万円もの出費になりました。

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