人生は予測不能!映画「囚人たちの大舞台」の挑戦 刑務所の囚人が「ゴドーを待ちながら」上演で成功

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『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』は、刑務所の囚人たちが、演劇の公演に挑戦し、脚光を浴びていく物語だ (東洋経済オンライン読者向けプレミアム試写会への応募はこちら)©︎2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms

ワケあり、クセあり、予測不能な囚人たちが、崖っぷち役者の指導のもと、難解な作品として知られるサミュエル・ベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」に挑戦することになった。一夜限りの公演となるはずだったが、予想外の高評価で、再演に次ぐ再演の依頼が殺到していく。そして、フランス随一の大劇場・パリ・オデオン座からも最終公演のオファーが到来。はたして彼らは観客の喝采(アプローズ)を受けることはできるのか――。

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スウェーデンの俳優ヤン・ヨンソンが1985年に体験した実話をベースに、アレンジを加えて映画化した『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』が7月29日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほかにて全国公開される。メガホンをとったのは、フィリップ・リオレ監督の名作『マドモワゼル』『灯台守の恋』の脚本家として知られるエマニュエル・クールコル。2020年のカンヌ国際映画祭では、オフィシャルセレクション・カンヌレーベルに選出された。

フランスで初登場2位の興行成績

その後、2021年9月にフランスで劇場公開されると、ボックスオフィス(興行収入)ランキングで、1週目2位を記録するスマッシュヒットを記録した。

主人公・エチエンヌを演じるのは、2006年の『マイ・ファミリー/遠い絆』でセザール賞助演男優賞を獲得し、2008年の『ようこそ、シュティの国へ』が歴史的な大ヒットを記録したフランスの国民的スター、カド・メラッド。演劇に対する情熱は人一倍で、パワフルな面も繊細な面もあるような幅の広さを持つエチエンヌを、人間味あふれる存在として演じきった。

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