双子パンダ1歳「個性も発揮」ぐんっと成長の記録 小池百合子知事の鑑賞時は母子3頭が「爆睡」

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双子は2022年1月に初公開された。観覧には、ずっと抽選制が採用されている。1月に3日間だけ公開された際の倍率は平均348倍に上った。その後は、双子の公開時間が延びて、当選者数も増えたので、倍率は大きく低下している。6月の平均倍率は、土日なら約10倍だが、平日なら約3倍だ。

抽選制はしばらく続く予定。「双子の成長の状況を見ながら、慎重に時期を見極めたいと思っていますが、いずれ抽選制はなくさなければいけないと思っています。日程は未定です」(大橋課長)。

シャンシャンも公開当初は抽選で、その後、整理券制になったが、1歳になる直前の2018年6月5日から、観覧列に並べば誰でも観覧できるようになった。そのためシャンシャンの1歳の誕生日は長蛇の列ができ、筆者は3時間55分並んだ。

ちなみに、シャンシャンが5歳の誕生日を迎えた2022年6月12日は、1歳の誕生日に匹敵する人の多さだった。日曜日のうえ、コロナ対策の休園や入園制限が3年ぶりになくなったことや、シャンシャンが上野動物園で迎える最後の誕生日となる可能性があることなどが理由だろう。シャンシャンの中国行きは、コロナ禍で延期を重ねてきた。

この日、筆者が午前8時50分に上野動物園に着くと、正門前の広大な広場は、すでに人で埋め尽くされていた。最後尾に並んだが、かなり後方なので、午前9時30分に開園しても、すぐに入園できず、入園しても長蛇の観覧列に並んだ。

シャンシャンの前にたどり着いたのは、入園前に並んだ時間も含むと4時間後。シャンシャンは台の上で気持ち良さそうに眠っていた。SNSを見ると、ほとんどの人が4時間並んだようだ。シャンシャンの観覧受付を締め切るのは通常、午後4時だが、この日はなんと正午だった。

独り立ちの時期はシャンシャンが目安

双子が迎える次の大きなステップは独り立ち(親離れ)だ。独り立ちすれば、双子がシンシンと遊んだり、母乳を飲んだりすることはなくなる。シャンシャンの場合は、1歳半になる2018年12月12日の約1カ月前、11月13日からシンシンと離れて過ごす訓練を始め、同年12月10日から終日1頭で暮らすようになった。

双子をどのように独り立ちさせるかは決まっていないが、上野動物園は、シャンシャンが独り立ちした時期を目安にする方針。具体的な日程は、双子の今後の成長で判断する。

独り立ちの前か後かは分からないが、職員が双子と同じ部屋に入らない「間接飼育」の時期も迎えることになる。その後は、双子が別々に暮らすようになる見通しだ。繁殖のために中国へ行く時期は決まっていないが、いずれ旅立つ日が訪れるだろう。引き続き、成長を楽しみに見守りたい。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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